「人の集まる楽しい場所に行きたいけど、ハンディキャップのために行けない。」


新生児医療の発達に伴い、病気や障害で亡くなる赤ちゃんが減り(これはとてもいいことです)、かわりに「医療デバイスをつければ、生活できる子ども」が増えてきました。この子ども達のことを「医療的ケア児」と言います。

 

その数は、全国に1 万7 千人と言われ、この10 年で2 倍に急激に増えています。「医療デバイス」とは、可搬型の人工呼吸器、気管切開カニューレ、経管栄養、酸素吸入器、痰の吸引器などの装置のことで、現在ではバッテリーなどの発達で、持ち運びもなんとかできるようになりました。


でも、問題があります。医療的ケア児は、食事を胃に注入したり、呼吸器に酸素を送ったりする医療的ケアを行う人がいないと生活が行えません。一昔前は、長期間にわたって病院に入院し、院内学級で過ごすということが多くありましたが、最近では国の方針で、できる限り在宅での生活に移行することが進められています。そのため多くの場合、親が仕事を辞め、24 時間、子どもにつきっきりにならざるを得ないケースが増えています。なかなか外出する機会もなく、お祭りに行ったことがない、という子どもも、たくさんいます。

子どもたちの心に残る、とっておきの時間をプレゼントしたい


そんな子どもたちと、ご家族の希望を叶えるため、ふくやま大道芸は、ぽかぽかクラブの子どもたちを招待します。

 

ぽかぽかクラブは、障がいのある子どもたちの活動クラブ。広島県福山市で定期的に集まりを開いています。

その活動の中で「子どもたちをイベントやお祭りに連れて行ったことがない、連れて行ってあげたい」という声がありました。

バリアフリーに対する理解も徐々に深まってきている現代ですが、重度の障がいや、事例の少ない障がいに対して公共施設での受け入れはまだまだ不十分。そのため多くの人が集まる楽しいイベントに参加したくてもできないという状況があります。

 

 以前、ぽかぽかクラブに大道芸人1名を派遣し、パフォーマンスをしてたところ、子どもたちに大変好評でした。一緒にいたご家族も「(子どもが)すごく喜んでいて、普段とは違う子どもの表情がみれた」と喜ばれました。

 

そこで2017年は、地域の医療機関と連携をとりふくやま大道芸前夜祭 大道芸サーカスに子どもたちを招待しました。

 

2018年も、5月19日、20日に開催の「ふくやま大道芸2018」に、ぽかぽかクラブのみなさんを招待いたします。

 

ハンディキャップをもった子どもたちに安心して来てもらうためには、受け入れ側の体制をしっかり整える必要があり、地元医療機関と連携をとりながら子どもたちに大道芸を楽しんでもらえる環境をつくります。

 

頂いたご支援は、子どもたちに笑顔をプレゼントしてくれる芸人の招聘と、来年も同様の企画が継続できるよう運営費用の補助等に使わせていただきます。ご支援・ご協力の程、宜しくお願い致します。



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活動報告

たくさんのご支援、ありがとうございます。

2018年

ふくやま大道芸実行委員会が、2月のぽかぽかクラブの活動を訪問。

 

5月に開催のふくやま大道芸2018で、子どもたちにパフォーマンスを楽しんでもらうには、どんな工夫が必要か、お母さんたちに、ヒアリングを行いました。


2017年

ふくやま大道芸2017前夜祭「大道芸サーカス」に10人の子どもたちを招待しました。

 

地元医療機関のサポートのもと、約1時間半のパフォーマンスを鑑賞。

クラウンとの交流タイムでは子どもたちも大喜びでした。

 

ご支援いただいた皆様、サポートいただいた猪原歯科医院の皆様、ありがとうございました!


2016年

ふくやま大道芸実行委員で、地元・福山で活躍するバルーンパフォーマーakiyoがぽかぽかクラブを訪問。

 

子どもたちの前で、バルーン作品をつくり、プレゼントをしました。